プログラムに参加した学生がこのプログラムを通じて何を学んだのか,学生の声をここから知ることができます。
多文化共生を学ぶ学校体験研修
「学校体験研修」とは、日本語指導が必要な外国にルーツのある児童/生徒を受け入れている学校などを見学して研修をおこなう活動です。この活動の中で、外国ルーツの生徒たちが母国語で学習している高校の授業を見学しました。日本語母語話者の私たちには全く内容が理解できませんでした。その時、校長先生が仰った「この子たちは日常的に今のあなたたちが感じている気持ちを感じているのです」という言葉が、私たちの心に残っています。この「学校体験実習」を通して、外国にルーツのある児童/生徒がいる教育現場の実情・「⽇本語を学ぶ」姿だけでなく多様な⽂化的背景を持ちながら⽣きている⼦ども達の実態を知ることができました。この経験は大学での学びに繋がっています。(教員養成課程 福川未生、黄丞禧)
インターンシップ
インターンシップでは、外国にルーツのある子どもたちが多く在籍する学校で補助的な活動を行います。私は中学校の支援学級で活動を行いました。そこには中国ルーツの生徒が在籍しており、支援学級で一緒にひらがなの勉強をしたり、通常の学級での様子を観察したりしました。加えて、具体的な場面を設定した上で行う多文化共生社会へ向けての授業を見学し、様々な文化が交わることで起こる課題や、それを子どもたちがどのように解決していくか見ることができました。(教員養成課程 四方愛里、梶間綾太)
協働コラボレーション演習
私は外国にルーツのある子どもがいる「プレクラス」を見学しました。最初は子どもと仲良くなるのに時間がかかりました。その子も慣れない環境というのもあって、日本語の授業だけでなく私にもあまり関心を見せてくれませんでした。ですが、周りの先生方の温かいご指導もあって、ダンスの練習や卓球で遊ぶまでに心を開いてくれましたし、授業にも楽しく参加していました。子どもと粘り強く関わることの大切さを学びました。(教育協働学科 津田和季)
卒業生の声
プログラムで1番印象に残っているのは「多文化共生を学ぶ学校体験研修」です。研修では、センター校や外国にルーツを持つ子どもの教育に力を入れている学校を訪れ、日本語指導や異文化理解教育の実際を間近で目にし、現場の先生方とも交流することができました。プログラム内の講義では、外国人児童生徒の現状や教育制度、日本語指導に関する理論等を学びましたが、実際の現場と結び付けて考えることで、より学びが深まったと感じています。
教員を目指す皆さんには、ぜひ本プログラムに参加し、将来多様な子どもたちに出会った時のために、学びを広げてほしいと願っています(2020年度教職大学院修了生 首藤紗果)。