履修する授業

「外国にルーツのある子どもの教育プログラム」に登録した学生は,下の表にあるように全体で20単位相当の科目を受講し,単位を取得することにより,同プログラムの履修証明書が発行されます。
科目は,異文化理解・文化的多様性と教育のかかわりを扱う科目,日本語教育に関する科目,およびインターンシップ関連科目からなっています。科目によって履修できる学年違いがありますので,計画的に学習を進めることが望まれます。シラバスはここからみることができます。

1回生 2回生 3回生 4回生
教養基礎科目(8単位) 外国人児童生徒教育(2)
世界の教授法・世界の教科書(2)
子どもの多様性と教育(2)
ことばの獲得と学習支援(2)
多文化リテラシー専攻
専門科目(8単位)
日本語教育概論A(2)
日本語教育概論B(2)
日本語教材論(2)
異文化間教育(2)
実習・インターンシップ科目(4単位相当) インターンシップ(2)
(教員養成課程)
教育コラボレーション演習(2)
(教育協働学科)
多文化共生を学ぶ学校体験研修(2単位相当)

他専攻の学生も履修することができます

外国人児童生徒教育 グローバル化が進み、日本の学校で学ぶ外国人児童生徒等が増えている現状を踏まえ、この授業では、1)異文化のなかで育つ子どもの教育課題について理解を深め、2)子どもの文化変容や第二言語習得のメカニズム等の基本的な知識を学ぶとともに、必要とされる教育支援について検討します。さらに、3)子どもにとって効果的な日本語教授法について理解を深め、4)模擬授業を行います。
世界の教授法・世界の教科書 海外教育に詳しい本学教員が、各国の教育制度や教育事情、各国のカリキュラムの特徴、日本と各国の教科書の比較、各国の授業法の特徴、それぞれの国で教科がどのように教えられているかについて講義します。本授業を受講することで、世界の教育が多様であることを理解し、外国にルーツをもつ子供たちの教育のみならず、今後の日本における学校での授業方法の改善にも役立ちます。
子どもの多様性と教育 現在の学校には,外国にルーツのある児童生徒以外にも,多様な子ども達が学んでいます。子どもの多様な背景に気づかず,一方的に私たちの価値観を押しつけるならば,知らないうちに子ども達を傷つけ,抑圧することにもなりかねません。
この講義を通じて,現代社会に生きる子ども達の多様性を知り,多様性への感受性を身につけることを目標とします。また,本講義では,子ども達の多様性を知るだけでなく,どう支援して行くのかを具体的な事例も紹介しながら学びます。
ことばの獲得と学習支援 子どもの言語発達の過程を学んだ後、子どもの日本語獲得に向けた支援の具体的な方法を学びます。「やさしい日本語」を用いた学校生活場面での指導や、日本語指導教室と在籍学級での教科学習場面での指導について理解を深めます。
事例を通して、日本語指導が必要な子どもの安心・安全な学校生活の実現に向けて、子どもの発達段階や置かれた環境に応じて適切に指導を組み立てられるような知識や考え方、態度等を身につけていきます。
日本語教育概論A 外国語として日本語を教える教育とは何かということについて学ぶための授業です。
日本国内と海外における日本語教育の歴史と現状に関する知識を深め、外国語として習得する日本語の難しさについて理解し、日本語教育の実践を支えるために必要となる教養を涵養します。(「日本語教育プログラム」でも開講)
日本語教育概論B 外国語として日本語を教える方法について学ぶための授業です。
母語ではない言語として日本語を学ぶ人の目的や社会的な立場が多様化している現在、日本語教育の方法も節目を迎えています。
新旧の日本語教育の方法とその背景にある理論を通して外国語教育としての日本語教育を多角的に捉えます。(「日本語教育プログラム」でも開講)
日本語教材論 この授業では、日本国内と海外で利用されている外国語としての日本語教育の教材について理解を深めることを目指します。
学習レベルに対応した教材だけでなく、「聞く・話す・読む・書く」などの言語技能の習得に特化した教材や日本の文化や社会を知るための教材など、多様な教材を分析して活用する方法を学びます。(「日本語教育プログラム」でも開講)
異文化間教育 グローバル化の進展に伴い、多様な言語的・文化的背景のある子どもが増えている多文化社会の様々な諸相について検討します。
また、言語的・文化的に多様な子どもの教育について諸外国(アメリカの多文化教育やドイツの異文化間教育など)の事例や理論を学び、そこから日本への示唆を得るとともに、日本の状況についてディスカッションを行います。(「日本語教育プログラム」でも開講)